國務院貧困扶助弁公室は最近「雨露計畫」を始動した。「雨露計畫」とは、2010年までに約500萬人の農村の青壯年貧困者と約30萬人の貧困地區の除隊軍人に対し職業トレーニングをおこなうことによって、仕事をあっせんすることを考えている。その主な任務は、貧困地區の青壯年の就業問題や創業の中で直面する難問を解決し、資質の向上、就業と創業能力の向上を旨とし、職業教育と創業トレーニングや農業実用技術のトレーニングを通じて就業のための移転、自力創業の促成をルートとし、貧困地區の労働力の資質向上、貧困農民の収入増を達成することを目指している。
全國人民代表大會(全人代)常務委員會の顧秀蓮副委員長は始動式で、この計畫は貧困地區の人々の就業意識の変革、資質の向上、収入増に役立つだけでなく、貧困地區の環境改善、都市化プロセスの促進、都市部経済を発展させるうえでも役立ち、わが國の製造業レベルの向上、國際競爭力の強化にも役立つものである、と述べた。
始動式で、全國貧困農民トレーニング學校の発足をも同時に発表した。この學校は全國初の農民向けトレーニング學校で、毎年約1萬人のトレーニングを完成することを目指している。現在、第一陣の學生がすでに入學し、それぞれ河北、內蒙古、黒竜江、河南、チベット、甘粛の6省?自治區の82の貧困県から來た人たちである。
統計データによると、全國の農村部において生活の基本問題がまだ解決されていなかった貧困人口も現在では2365萬人に減少した。殘りの貧困人口は主に生産環境と生活條件の劣悪な地域で暮らしているので、貧困脫出の困難はさらに大きい。
「チャイナネット」2006/11/14